院内日誌
暑中お見舞い申し上げます。
連日厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
マスク生活での猛暑に加え、局地的なゲリラ豪雨が話題になったりと心配事が尽きない日々ですが、今年の夏も元気に乗り切りたいですね!
365日、快適温度で過ごす当院のワンコ&ニャンズたちは変わらず元気に過ごしております。
暑い夏はまだまだ続きます。飼い主様と大切なご家族であるペットさんたちが健やかな日々を過ごせますよう、お祈り申し上げます。
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今日は素敵な夏のお便りが届きました!!!
当院のアイドル🐱くろたん🖤
スイカ〜🍉!!!
『わ〜い♪ わ〜い♪』
夏! 感じますね〜☀️
警戒心抜群の🐱もやしくん🍉
食べる気満々🐶きなこちゃん🍉
上福岡OZ動物病院の院長先生(以前、当院で勤務していた獣医師の小沢先生)から頂きました〜🍉
いつの間にか梅雨も明け、連日厳しい暑さが続いております。
無理せず冷房を活用し、猛暑を乗り越えましょう。
全国の猫好きの方、お待たせしました!
今月のブログは猫の雑学についての話です。
ただし、これを知っても今後の猫ライフに役に立つことは全くないです。
読むと少しほっこりできるような内容だと思いますので、少々お付き合いお願いします。
まずはいつ頃から日本に猫がいたかご存知でしょうか?
長崎県の遺跡から猫の骨が発見され、約2100年前のものであることが分かりました。
つまり、弥生時代にはすでに日本に猫がいたということです。
その後、奈良から平安時代にかけて、中国から仏教の経典を運ぶ船とともに本格的に猫が渡来したとされています。
この猫は『唐猫』と呼ばれ、当時の貴族たちに愛玩動物として飼われるようになったようです。
『枕草子』や『源氏物語』にも猫が登場するようですが、
猫に関する最初の記述がある書物は、第59代天皇、宇多天皇の日記である『寛平御記』であるとされています。
宇多天皇は父の光孝天皇から黒猫を譲り受け、『寛平御記』にはこの黒猫のことが事細かに書かれており、
いかに寵愛していたかが分かる内容となっています。
そのため、日本で最初の愛猫日記、現代でいう最初の愛猫ブログであるとされています。
内容を一部紹介したいと思います。
「身体の長さは約45cm、高さは18cmほど、かがむ姿は小さな黍(きび)のようで、伸びた姿は長い弓に似ている。
いつも頭を低くし、しっぽを地面につけている。」
「毛の色は類稀で、他の猫はぼやけた黒色だが、この猫は漆黒で墨のようである。丸まっているときは足もしっぽも見えず、
その姿は黒い宝玉のようだ。」
「歩くときは、音も声も立てず。まるで雲の上を行く黒龍のようで、ネズミを捕らえるのも、他の猫より上手だ。」
「猫にこう言ってみた。「お前は心と身体があるのだから私の心が分かるな。」すると猫は、猫は胸いっぱいの様子で、喉を鳴らし、
私の顔をじっと見つめていた。」
「私は毎朝ミルク粥を与えて可愛がっているが、それはこの猫が優れているからではなく、
単に先帝(父)から受け継いだものだから大事にしているのである。」
平安時代の天皇がこのような日記を書いていたことを想像すると、なんとも微笑ましい内容だと思いませんか?
溺愛ぶりがうかがい知れますが、ツンデレ具合もまたなんとも言えません。
また、この黒猫はとても幸せだったに違いないでしょうね。
猫の魅力は、時代を超えて愛される存在だったと思うと、とても感慨深いものです。
ペットを想う気持ちは昔も今も変わらないですね。
長い文章になってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。
最後に当院の黒猫の写真でお別れしたいと思います。
2022年6月1日より改正動物愛護管理法が施行になり、ブリーダーやペットショップなどで扱われているワンちゃんネコちゃんたちへのマイクロチップの装着および情報登録が義務化されます。
そもそもマイクロチップとは何なのかですが…
マイクロチップは長さ1cm程度のカプセルのようなもので、体が異物認識しないような素材で作られたものです。
その中には15桁の数字が記録されていて、その装着している子の個体識別番号として用いられます。
装着後は今まではAIPO(動物ID普及推進会議)などの民間登録団体でその子の動物種、毛色、飼い主様のお名前、住所などの情報を個人識別番号と紐付けし登録、管理を行っていました。
マイクロチップ装着することの利点としては、おうちのワンちゃんネコちゃんが迷子になってしまった時、地震などの災害に被災した時、事故や盗難にあった時など飼い主様と離れ離れになってしまった時に、保護されたところでその登録されている情報がわかれば元の飼い主様の元に返せるということがあります。
今回、動物管理愛護法の改正に伴い、マイクロチップ装着に際して変わった点としては、情報登録しなければならない場所が増えたことがあります。
前述のように今まではAIPOなどの日本獣医師会の委託している民間登録団体のみでしたが、新しく環境省への登録(ウェブだと300円、紙申請だと1000円)も義務化となりました。
そこで、現在すでにマイクロチップが装着されているワンちゃんネコちゃんたちの環境省への登録を6月1日以降だと登録手数料がかかるところが5月31日までに行うと無料で登録ができるとのお知らせが日本獣医師会から通達がありました。
以下に移行登録のサイトのURLを添付します。また、院内にもお知らせのポスターを提示しています。
https://www.aipo.jp/transfer
なお、現在すでに一緒に生活しているワンちゃんネコちゃんたちでマイクロチップが装着されていない子たちは今のところ装着の義務化はされておらず、なるべくつけましょうねという「努力義務」というものになっています。
ご不明な点がございましたら、院内スタッフまでどうぞお尋ねください。
あっという間に春がおわり、夏のように暑い日や梅雨のように寒い日・・・寒暖差が激しい日が続いています😓
特に暑い日は今の時期から熱中症のリスクが高くなるため、エアコンを使うなどその日の気温を見つつお過ごしください!
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暖かくなってくると、蚊やノミ・ダニといった寄生虫の活動性が高くなってきます。
約13度以上の気温でノミは活性化し、蚊も約15度以上で吸血を始めると言われており、
ノミに関しては冬の間にも人や動物にくっついて室内に入ってしまい、暖かい室内で生存しているケースもあります😱
そのためいつでも感染の可能性があり、一年中ノミダニ予防を行う子も多々いらっしゃいます。
同様の理由で、室内飼いの猫ちゃんも寄生虫感染リスクがゼロとは言い切れません。
特に今の時期からノミダニ予防もフィラリア予防と一緒に行うことをお勧めしております!
色々な種類のおくすりがあるので、わからないことがあればお気軽にスタッフにご相談ください🍀
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余談ですが
カメラを向けると顔を背けたり嫌がったりする猫は多いですが、
当院のもやしくんはカメラをむけ、名前を呼ぶとほぼ毎回カメラ目線でポーズを決めてくれます☺️
自分が可愛いことをちゃんとわかっているようです!!
ちなみに、きなこは名前を呼ぶとすぐ至近距離に近づいてくるのでなかなかベストショットを収めるのは難しいです・・・
春らしい暖かな日が増えてまいりました。
春はわんちゃんにとってフィラリア予防や予防接種と忙しい季節。院内も1年で一番にぎやかになる季節です。フィラリア予防はシーズンはじめに血液検査をしてからお薬をお渡ししています。フィラリア検査と一緒に健康診断血液検査もおすすめしています!6月末までは少しコストを抑えたプランも用意していますので、この機会にご家族の健康状態をみてみませんか?
もちろんねこちゃんでも同じプランの検査を行うことができますので、詳細はお問い合わせください!
近年、犬猫ともにご長寿の子がとても多くなってきました。そして、シニアになっても元気いっぱいな子がたくさんいます。しかし、元気に見えてもこのような血液検査で病気が見つかることもあります。
シニア期に入った子で見られることがよくある病気のひとつに慢性腎不全があります。
そもそも腎臓の役割とはどんなものでしょう。
・尿をつくって体内でできた老廃物を体外に排泄するはたらきがあります。
・余分な水分を尿として排泄し、体内の水分量の調節をします。
・血圧の調節をします。
・体に必要なミネラルなどの調整を行います。
・赤血球の生成や骨の維持にも関与します。
腎不全になるとこれらの機能が障害されてしまいます。
腎不全は血液検査で次のような項目に異常が見られます。(ステージが進行してから異常値になるものもあります)
・BUN(血中尿素窒素):食物の消化の過程でつくられた毒素は肝臓で解毒し、尿素が作られます。尿素は腎臓で排泄されますが、腎機能が低下していると血液中の尿素量が増加してしまいます。
・CRE(クレアチニン):筋肉由来の老廃物です。腎臓で濾過されて排出されますが、腎機能が低下していると血液中の量が増加してしまいます。
・P(リン)、Ca(カルシウム)、電解質(Na・K・Cl):腎不全が進行するとミネラルや電解質の代謝・排泄異常を起こし、異常値を示すようになります。
・RBC(赤血球数)、HGB(ヘモグロビン濃度)、PCV(血液濃度):腎不全が進行すると貧血を起こし、低下してしまいます。
腎不全の診断には、他に尿検査や超音波検査などを行っていきます。
腎不全と診断されたら食事療法やお薬・サプリメントなどで、進行すると定期的な点滴などのケアをしながら定期検査を行っていきます。
今回は腎不全についてお話しましたが、病気は腎不全だけではありません。腎不全も他の病気も、早期に見つけることはご家族と長く付き合っていく上で大切なことです。
血液検査だけでは診断できない病気もありますので、詳細は診察時にご相談ください。
シニア期には入っていない若い子でも病気が見つかることはあります。是非健康診断をご検討ください!
月日が経つのは早いもので気づけば1月もあと1日!
まだまだ寒い日が続いておりますが、皆さん体調にお変わりはありませんでしょうか?
コロナが昨年に引き続き猛威を振るっております😷
このコロナ渦でペットさんを手放す事になってしまったり、
治療するためにお世話ができなくなってしまったり、
又はお世話をするために治療ができない方もいらっしゃるようです💦
今回だけでなく、今後もし自分自身に何かあった場合に大切なペットさんをお世話してくれる人、
預かってくれる施設を事前に決めておく事は大切なことかもしれません!
現時点では人から動物への感染が考えられる症例が数件あるそうで、
ペットから人への感染はないとされています。
動物とコロナの関係、飼い主さんがもし感染してしまった場合の対応など、
厚生労働省、獣医師会、各種動物保険などのHPに情報が記載されていますので
ぜひ参考にしてみて下さい🐶🐱
年明け1回目の院内日誌が少し暗くなってしまいましたので💦
もやしくんのお写真を一枚!!
先日雪が降った日の一枚です❄️⛄️
あまり雪が降る場所ではないので珍しいのかじっと外を眺め、
この後はいつものクッションの上でぬくぬくしていました☺️
〜お知らせ〜
12月30日(木)〜1月4日(火)まで年末年始のお休みをいただいております。
年内は12月29日(水)まで通常通り診療を行っております。
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さて、12月といえばクリスマスやお正月!
美味しいもの🍰を食べたり、プレゼント🎁を贈ったりする機会が多くなるかと思います。
ペットさん達が美味しそうな匂いに誘われて人の食べ物を食べてしまう事が増える時期になり、
特にクリスマスに食べるチキンや骨は誤飲をしてしまうケースが多いです!
捨てる際は、ゴミ箱などがイタズラをされないよう様子を見てあげてください。
万が一食べてしまったり、わからない事があればご連絡下さい。
その際に、食べてしまった物の破片や同じものがあれば持参いただく事があります。
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それでは最後に・・・
きなこちゃん、もやしくん、くろたんを📸
急に気温が下がり寒くなってきました、体調に気をつけてお過ごしください。
今年もあと2ヶ月となりましたね。
10月といえば、、、、
ハロウィンですね( ◠‿◠ )✨
そこで、ちょっとした仮装をしてみました!!!!!
くろたんデビル
と
もやしデビル
始めは、二人とも少し嫌がっていましたが、
少しずつ慣れて、可愛く撮れました♡♡♡
もう、すっかり秋ですね〜🍁
今日は志木いわい動物病院の愛犬きなこの写真を載せてみようと思います!
最近、新しいリードを買ってあげました✨✨✨
今まで、青黄色のリードを使っていたので高確率で男の子と間違われていました(笑)なので、今回は女子力高めのピンクにしてあげました!
こうして撮影してみると、、、老いを感じますね。
白髪も増えたし、まぶたも重そうな様子です。
性格は相変わらずヤンチャで、スタッフの休憩室では毎日ボールを追いかけて走り回っています!
関節のためにグルコサミンのサプリメントを毎日飲み続けているのも元気の秘訣かもしれません。痴呆症対策のために脂肪酸系のサプリメントも飲んでます!色々と老後の対策してあげてるんですよ〜👍
人間の年齢に換算すると1年間で大型犬は6歳!小型犬でも4歳!歳を取ると言われています。私たちよりも足早に進んでしまう時間を毎日元気に過ごしてほしいですよね🍀
病気ではないけれど、高齢化するペットさんが快適に過ごせるようにサプリメントやケア製品なども提案できますので、獣医師、看護師まで、お気軽にご相談くださいね!
最後に5年前(3歳の頃)の若々しいきなこ✨の写真もどうぞ!
こうして比較してみると、やっぱり若い!!!
なんだか😆エネルギー感じますね✨✨✨
暦の上は秋とはいえ、まだまだ暑い日が続いております。
今年も色々と制限のある夏でしたが、
来年こそは、マスクを外して、思いっきり楽しめる夏が来ることを願うばかりです。
🐈全国1億3000万の猫好きの方々🐈
こんな経験をしたことはありませんか?
猫ちゃんがなででくれと言わんばかりにすり寄ってきたので、お腹や顔をなでていたら、
急に噛み付かれちゃった。
「なででくれって言うからなでたのに…」
「うちの猫は気性が荒い…」
そんなことは思わないであげてください。
こういった行動は、猫ちゃんではたびたび起こす行動です。
必ずしも、あなたとその猫ちゃんの関係性が悪いわけではありません。
猫の行動学的には『愛撫誘発性攻撃行動』といいます。
なんで猫はこのような行動をしてしまうのでしょうか。
ポイント① なでる場所
顔や首回りは猫ちゃんはよろこぶ傾向にありますが、お腹や足先は苦手なことが多いです。
お腹は柔らかく喧嘩になったとき急所になるところで、
足先は走ったり、獲物を捕らえるのに大切なので、
反射的に嫌がってしまうことが多いです。
ポイント② なで方
猫ちゃん同士がその小さな舌で毛づくろいしあっているように、
人が猫ちゃんをなでる時も、指の腹で優しくなでると喜んでくれます。
逆に手の平全体でなでられることは、嫌うことがあります。
ポイント③ なでる時間
一番重要なポイントです!
お腹や足先なでられても、気持ちいいときは受け入れてくれますが、しばらくすると満足します。
しっぽを左右に振り始め、耳を後ろにくっつけることが多いです。
これらの行動は猫ちゃんにとっては
「もう丈夫だから、そろそろやめてね」のサインです。
気づかずに続けてしまうと、しっぽをブンブン振り始めて、ガブっと噛みつくことがあります。
猫ちゃんのこの噛みつく行動は本能的な防衛本能によるものなので、悪気は全くありません。
耳の後ろあたりをなでて「ごめんね」といって仲直りしてください。
もしあなたの猫ちゃん『愛撫誘発性攻撃行動』が見られら場合は、
これらのことを実践してみてください
しかし、飼い主に怪我をさせてしまうほど噛んでしまう場合は、
身体的要因(どこか痛いからそこを触って欲しくない)
精神的要因
などが考えられるため、一度病院での相談をお勧めします。
⬇️なでられて満足なクロたん