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犬のワクチンってなぜ必要なの?

2025年4月28日(月)

ワクチンは、**命にかかわる病気を未然に防ぐための“予防注射”**です。
犬同士の接触や、散歩中に地面や草むらから感染する病気もあるため、元気そうに見えてもワクチン接種はとても大切です。今回は犬のワクチンについて概要をお伝えしたいと思います。

 ワクチンの種類は大きく分けて2つ!

  1.  コアワクチン(必須)

すべての犬が接種すべき基本的なワクチンです。

病気名 特徴
犬ジステンパーウイルス感染症(CDV) 発熱・鼻水・神経症状。死亡率が高い
犬パルボウイルス感染症(CPV) 激しい下痢・嘔吐。子犬は特に重症化
犬アデノウイルス感染症(CAV) 肝炎や咳などを引き起こすウイルス感染症

これらは空気中や排泄物からうつることがあり、命に関わる病気のため、すべての犬に接種が必要です。

  1.  ノンコアワクチン(生活環境に応じて)

お住まいの地域や生活スタイルに応じて接種を考えるワクチンです。

病気名 接種をおすすめする犬
レプトスピラ症 河川や水辺の散歩が多い/自然の多い地域
犬パラインフルエンザウイルス感染症 ペットホテルや多頭飼育環境など
ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎) トリミング・ドッグランを利用する犬
狂犬病(法律で義務) 年1回、すべての犬に必要(コアとは別扱い)

 

当院でのワクチンスケジュール

ワクチンにはWASAVA(World Small Animal Veterinary Association/世界小動物獣医師会)という国際団体が作成したワクチネーションガイドラインというものがあります。定期的にアップデートされており、最近では2024年にアップデートが発表されました。このガイドラインを参考に、より現実的にワクチン接種を受けてもらうために下記のスケジュールを目安にワクチンを接種しています。

年齢 内容
生後6〜8週齢 1回目の混合ワクチン
生後9〜11週齢 2回目の混合ワクチン
生後12〜16週齢 3回目(最終)の混合ワクチン
生後91日以降 狂犬病ワクチン(法律で義務)
1歳以降 年1回の追加接種または抗体価検査

 

※混合ワクチン接種後は1ヶ月、狂犬病ワクチン接種後は1週間以上空けて次のワクチンを接種することができます。

このスケジュールはあくまで目安です。その時の体調や、初年度のワクチン接種の場合はお家に迎え入れた時期によってもずれることがあります。

 

当院でワクチン接種を受けられた患者さんには次のワクチン接種時期にお知らせをお送りしています。わからないこと、心配なことがありましたら当院スタッフまでご相談ください!