院内日誌
フィラリア症について
こんにちは!いよいよいわゆるワンちゃんの予防シーズンが到来しました!
気温の上昇とともにノミやマダニ、蚊などの活動が活発になります。
ノミやマダニの予防の重要性に関しては前にこちらの方でも紹介させていただいたSFTSに関する記事の中に記載がありますので、そちらをご参照ください。先日、千葉県での発生が報告されたため、埼玉県も決して安全とは言い難い状況になってきてしまったため注意が必要です。
今回は蚊に関する寄生虫症であるフィラリア症(犬糸状虫症)をご紹介させていただきます。
近年では予防薬の普及とともに発生頻度は減少傾向にありますが、今でも注意が必要な感染症です。
蚊の体内(正確には口)にいたフィラリアの子虫が吸血時に傷口付近に落ちて、そこから体内に侵入します。体内に入ったフィラリアの子虫は長い月日を経て心臓に到達し、そこで生活をします。そして、そこで寄生する虫は1体とは限らず、多数う寄生する場合もあれば、雌雄で寄生し子虫を生み出すなどをして感染した側(宿主)の健康状態に影響していきます。
症状としては感染部位が心臓の右側のお部屋に寄生することが多いため、腹水貯留など循環不良を起こしたり、子虫が肺などに入り込んで肺塞栓症など血栓症と同じような重篤な症状を起こしたりします。またフィラリアに対する抗体により腎臓の糸球体というところに不具合が生じることもあります。
ここまででお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、通常細菌などが感染した場合は自分の免疫が戦ってくれます。しかし寄生虫の場合は、感染した側の免疫から逃れる術を持っているため自然に体がやっつけてくれることは期待できません。やっつけるためには駆虫薬が必要になります。
ただ、単純にやっつけるだけでは感染された側に危険が及ぶ場合があります。なぜなら、寄生していた虫が駆虫薬により死ぬことで異物として免疫からターゲットにされ、強い炎症反応を起こす恐れがあるためです。そのため、予防薬の服用前に抗原検査をしています。
成虫の感染がある場合は全身状態の把握をした上でお預かり下で治療をスタートする形となります。長期間におよぶ治療となるため予防をしっかりしていくことが大事だと思われます。
フィラリアの予防薬は色々な種類があります。続けやすいものが一番だと思いますので、お気軽にスタッフにご相談ください!





