院内日誌
猫をなでるコツ
暦の上は秋とはいえ、まだまだ暑い日が続いております。
今年も色々と制限のある夏でしたが、
来年こそは、マスクを外して、思いっきり楽しめる夏が来ることを願うばかりです。
🐈全国1億3000万の猫好きの方々🐈
こんな経験をしたことはありませんか?
猫ちゃんがなででくれと言わんばかりにすり寄ってきたので、お腹や顔をなでていたら、
急に噛み付かれちゃった。
「なででくれって言うからなでたのに…」
「うちの猫は気性が荒い…」
そんなことは思わないであげてください。
こういった行動は、猫ちゃんではたびたび起こす行動です。
必ずしも、あなたとその猫ちゃんの関係性が悪いわけではありません。
猫の行動学的には『愛撫誘発性攻撃行動』といいます。
なんで猫はこのような行動をしてしまうのでしょうか。
ポイント① なでる場所
顔や首回りは猫ちゃんはよろこぶ傾向にありますが、お腹や足先は苦手なことが多いです。
お腹は柔らかく喧嘩になったとき急所になるところで、
足先は走ったり、獲物を捕らえるのに大切なので、
反射的に嫌がってしまうことが多いです。
ポイント② なで方
猫ちゃん同士がその小さな舌で毛づくろいしあっているように、
人が猫ちゃんをなでる時も、指の腹で優しくなでると喜んでくれます。
逆に手の平全体でなでられることは、嫌うことがあります。
ポイント③ なでる時間
一番重要なポイントです!
お腹や足先なでられても、気持ちいいときは受け入れてくれますが、しばらくすると満足します。
しっぽを左右に振り始め、耳を後ろにくっつけることが多いです。
これらの行動は猫ちゃんにとっては
「もう丈夫だから、そろそろやめてね」のサインです。
気づかずに続けてしまうと、しっぽをブンブン振り始めて、ガブっと噛みつくことがあります。
猫ちゃんのこの噛みつく行動は本能的な防衛本能によるものなので、悪気は全くありません。
耳の後ろあたりをなでて「ごめんね」といって仲直りしてください。
もしあなたの猫ちゃん『愛撫誘発性攻撃行動』が見られら場合は、
これらのことを実践してみてください
しかし、飼い主に怪我をさせてしまうほど噛んでしまう場合は、
身体的要因(どこか痛いからそこを触って欲しくない)
精神的要因
などが考えられるため、一度病院での相談をお勧めします。
⬇️なでられて満足なクロたん