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フィラリアの検査はお済みですか?

2018年5月30日(水)

今年は4月・5月とも寒暖差が激しく、人間もペットさんも体調不良を起こすことが多かったように思います。5月に入ってからは、夏のように暑い日も多く、そんな日は特にフィラリア予防前の検査に来院される患者さんが多かったです。皆さま、そろそろフィラリア予防は始めていらっしゃいますか??

この時期はフィラリア予防に関して質問を受けることがよくあります。今回はその一部をご紹介したいと思います。

 

☆フィラリアの検査はなぜしているのでしょう?                           フィラリア予防はたいてい蚊の出ている時期だけ行っている方がほとんどです。でも休薬している秋〜冬のシーズンも絶対フィラリアに感染しないという保証はありません。仮にフィラリアに感染した状態に気づかず、フィラリア予防薬を服用すると、急性犬糸状虫症や元気食欲低下、痙攣、アレルギー症状などが出てしまう可能性があります。安全に予防していくためにも、通年でお薬を服用しているわんちゃん以外は検査してからお薬を服用するようにしましょう!(去年のお薬が残っていたとしても、検査をしてから服用しましょう)

 

☆フィラリアのお薬を飲み忘れちゃった!!                             当院で行っているフィラリアの検査は、フィラリアの成虫が寄生しているかどうかの検査を行っています。蚊からわんちゃんの体内に注入されるのはフィラリアの幼虫なので、すぐに検査をしても感染しているかどうかはわかりません。

忘れたことに気づいたら、とりあえず、すぐにお薬を飲ませてあげてください!

予防薬は主にフィラリアの幼虫をターゲットにしています。お薬を服用する間隔があけばあくほど体内に入ってしまった幼虫が発育し、予防薬が効き難くなってしまいます。                 そして、半年後〜次のフィラリア予防のシーズンはじめには必ず検査を受けるようにしましょう。ちなみにフィラリアの症状が出てくるのは、フィラリアが成虫になって心臓血管系を刺激するようになってから。そのため、お薬を飲み忘れて1〜2ヶ月程度で咳などの症状が出ても、フィラリア症による症状である可能性は低いです。

 

☆お薬はいつ頃からはじめればいい?                                フィラリアのお薬はフィラリアに感染してから30日以内(長くても60日以内、ただし効果は弱まると言われています。)に服用する必要があります。いつ蚊に刺されているかどうか、ましてやその蚊にフィラリアがいるかどうかは外見上分かりません。そのため蚊が出始めたら30日以内にお薬を始めていただければ良いと思います。地域にもよりますが、だいたい4〜6月頃には始めた方が良いでしょう。

 

他にもご不明点がありましたら、当院スタッフまでご相談下さい!