院内日誌
寒くなってきましたが…
2023年1月31日(火)
早いもので2023年が始まりもう一月が経ちました。
段々と寒さも厳しいものとなり、雪が降りそうな日もありますね。
よくヒトでは、特に四季がある日本のような国では季節の変わり目など体調の変化が起こりやすいといいます。
最近では気象病という言葉も定着してきていますね。
ではワンちゃんやネコちゃんではどうでしょうか?
実はヒトと同様に季節の変わり目や気候、気圧の変化に伴い体調が変化する可能性があります。
詳細な機序についての確定的な報告はありませんが、自律神経の乱れやストレスが関与していると思われます。
例として、消化器症状(胃腸炎に伴う嘔吐や下痢)、泌尿器症状(膀胱炎など)、運動器疾患(関節炎の増悪)、呼吸器疾患(発咳など)などが挙げられます。
特にネコちゃんは寒さを苦手とする子が多く、温かいところでじっとして動く頻度が減るためお水を飲む機会が減ると言われています。その結果、トイレに行く回数も減り蓄尿時間が増え、膀胱炎やおしっこの中に結晶成分が析出してしまう尿石症になる子が多くなると言われています。膀胱炎や尿石症、膀胱結石は重症例ではおしっこが出なくなってしまう怖い状態になることもあり得ます。
気候や気圧の変化の対策はなかなか難しいですが、寒さに対しては室温を暖かくする、湯たんぽなど暖をとるものを設置するなどができるかと思います。
まだまだ寒い日が続きますので、暖かくして体調の変化にはお気をつけください。
我が家のワンコもかまくら型のベッドでよく寝ています。。。